ウルティマオンライン・出雲シャードで活動中のRPギルドです。


by Izumo_FoA

錬金術師~活動報告。

「処分はすんだかい?」
 邪気のない、いっそ明るいとさえ呼べる声音。
 様々な品が無造作に転がる部屋。そこはさして広いわけでも、華美なわけでもない。
 その部屋の持ち主は、まだ小さな少年。
 微笑すら浮かべて、少年………Storasと呼ばせているものは部屋へと入ってきた者たちを出迎えた。
「はい、問題なく」
「ごくろうさま。下がって休んでいいよ、Seraphi」

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 Followers of Armageddonを率いる幹部、Storasはひらひらと手を振って報告に訪れた娘、Seraphiを部屋から追い出そうとする。
 けれど黒旗の娘は動かない。
 逆に幼いStorasの顔を見つめ、熱望するように切り出した。
「あのStorasさま。あれで………」
「僕は下がっていいと言ったんだけど?」
 封じられた。
 歯牙にかける必要すら思いつかないのか、無造作にStorasは言い放つ。たったそれだけの一言で、目の前の少年よりも遥かに長く、FoAの為に信仰と尽力を捧げてきたSeraphiの言葉も身体も縛られてしまう。
「下がっていいよ」
 もう一言。
 それだけでSeraphiは部屋から退出した。
「んー。組織をまとめるというのも面倒なんだねぇ」
 手に鏡に似た工芸品を取り上げ、円盤のように部屋の隅へと投げ捨てる。
「まあこんな僕でも、名称のつづり間違えられたらイヤなものだし」
 この一、二ヶ月、フェルッカの各都市で著名な錬金術師が次々と誘拐される事件が頻発していた。その数は10人に迫り、誘拐グループは犯行現場に『Followers of Armageddo「u」』と記したカードを残していった。

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「まったく………どう勘違いしたら、最後のつづりを間違えるかなー?」
 呟くStorasの顔には表情がない。
 最初に聞いたときには呆れたものだが、よくよく調査させてみれば………これが意外なことに、興味深い研究をしていることが明らかになった。
 だから潰した。
 そして接収する。
 ムーングロウの僻地にあった誘拐グループの拠点は、先ほどの娘Seraphiと黒戦士Dunkelの二人に片付けさせ、蓄えられていた研究資料や各種のサンプルは全て運ばせた。誘拐され、働かされていた連中はひとまず解放してやったのは、ほんの気まぐれ。
「魔術師Judithか。なかなかキミの研究は面白いよ」
 黒旗の娘Seraphiの身体を通じて、自ら処分してやったエルフの魔術師のことをちらりと思い出してやる。餓えるような目、血色の悪い肌、何処から見ても健全という言葉からは縁遠かったその姿。
「キミのことは、片隅にでも覚えておいてあげる。しばらく楽しめるオモチャを残してくれたことだしね」
 Tifatisら研究班に命じて、回収した資料とサンプルの整理を進めている。
 先ほど上がってきた中間報告によれば、それらはFoAが進めている「アレ」に転用が十分に可能だという。
 それはSeraphiが熱望するものでもある。
「今回のご褒美に、預けてあげてもいいかもねー」


                             To be continued........
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# by Izumo_FoA | 2006-10-01 15:48 | 錬金術師~活動報告